FXの用語集
当FXサイトではインターバンク市場(銀行間市場)について解説します。インターバンク市場というのは金融機関(銀行、証券会社、保険会社)が外国為替市場で外国為替取引をしているマーケットのことをいいます。ちなみに外国為替市場は株の市場よりはるかに大きく、一日あたりの出来高は1兆円を超えるとも言われています。また世界中の参加者が外国為替取引を行うため、24時間、相場は動き続けています。FX(外国為替証拠金取引)もこの外国為替市場にFX会社を通して参加しているのです。
FXのファンダメンダルズ分析とは
投資家によっては、通貨の価値よりも割高に見えたり、割安に見えたりする。ある投資家が通貨を割安だと見ると、将来通貨が通貨の価値に戻ることを期待して、買いの判断をする。FX投資をするにあたっては、この通貨の価値に対する基礎的な考え方を持って、投資判断をすることが重要である。
ファンダメンタルズ分析とは、通貨の本質的価値と市場価格にギャップが存在しても、いずれは本質的価値が市場で実現されるという考え方である。
ファンダメンタルズは、突発的な出来事を除くと一朝一夕に変化するものではなく、また、投資家にはなかなか伝わりにくいものである。しかし、通貨の価格、為替レートは日々変動しているので、売買のタイミングを捉えるためには、テクニカル分析も必要となってくる。
ファンダメンダルズ分析はこう考える
現在、世間は南アフリカで開催されているワールドカップで大いに盛り上がっている。実はこのワールドカップ日本代表の戦いかたから、FXのファンダメンダルズ分析も参考にあるのである。今週月曜日、サッカー・ワールドカップで日本代表チームが「アフリカの雄」カメルーンに歴史的勝利を記録し、サッカー好きの国民もそうでない国民も大いに熱狂しました。
新聞やテレビなどマスコミの報道も連日盛り上がりを見せていますが、ゲーム前の岡田ジャパンに対するバッシングというか批判はひどかった。実はさほどサッカー通ではない筆者も、マスコミの評判をみて「三戦全敗で一次リーグ敗退」を予想しており、岡田監督の選手起用には大いに不信感を持っていました。
ところがカメルーン戦の勝利で一次リーグ突破の可能性も浮上し、今やマスコミも「名将・岡田監督、起用ズバリ」と持ち上げる豹変ぶりです。勝てば官軍と言いますが、世間からの評価というのは結果次第で手のひらを返したようにガラリと変わるものです。
岡田ジャパンの法則
(1)期待値が低い方が上昇も大きい
(2)世間からの評価は急変する
この法則は、そのままマーケットにもあてはまります。ファンダメンタルズが悪く、弱気材料が多い通貨ほど、悪いニュースに反応しにくくなる一方、良いニュースが出た時にはサプライズで急上昇します。逆に、ファンダメンタルズがよく、好材料が多い通貨は、期待も大きいのでなかなか上昇しません。期待値が低い岡田ジャパンは、勝ち点を挙げただけで英雄扱いになりますが、ブラジルやスペインのように強いチームは、ただ勝つだけではなく芸術的な点の取り方で圧勝しないと評価されないのと同じです。
現在、為替市場で一番期待されていない通貨は何かというと、それはユーロではないかと思います。欧州の債務問題やソブリン危機はいつ終わるのか見当もつきませんし、ギリシャの次はポルトガル、スペイン、東欧・中欧とモグラ叩きのように次々に問題が噴出してきます。欧州当局者はユーロ安を歓迎していますし、ECBは出口戦略を検討する気配すら見せていません。ユーロが対ドルでいずれパリティ割れへ下落するとの見方も少なくありませんし、奉加帳方式の救済に嫌気がさしてドイツがいずれユーロを離脱すると予想する人も現れました。
しかしこのところ、ユーロの動きにも少し変化が出てきました。先週からハンガリーやブルガリアの財政危機、スペインの金融支援要請の噂、ベルギーの分裂懸念など、ユーロ弱気派が飛びつきそうな悪材料が次々と浮上しましたが、ユーロは逆に底値の1.18台から1.21台まで300ポイント上昇したのです。また日本代表がカメルーンを下した今週
月曜日には、格付け機関ムーディーズがギリシャ国債を投資不適格のBa1まで4段階格下げしましたが、ユーロはさらに1.23台まで続伸しました。
あまりにも期待値が下がり過ぎた岡田ジャパンのように、ユーロももうこれ以上下がりようがないどん底まで落ちたのかもしれません。そこに昨年以来ユーロの足を引っ張ってきたギリシャがついにジャンク級へ格下げされたことで、むしろ一種の悪材料出尽くし感が広がった可能性があります。半年以上にわたるユーロ安局面を経て、欧州をめぐる悪いニュースにも耐性ができつつあり、今後はよほど想定外のショック材料が出てこない限り、ユーロは下がりにくくなっているかもしれません。さらに、今週のスペインの国債入札が無難に終了したことで、スペインが金融支援を要請するとの懸念もさすがに行き過ぎとの見方が広がりました。
現在ユーロは、悪材料に反応しにくくなる一方、小さな好材料にも敏感に反応しやすくなっている可能性があります。期待値が小さいほど上昇は大きく、市場の評価は急変するもの。ユーロ弱気局面が終了したと見るのは尚早かもしれませんが、少なくとも踊り場に差し掛かった可能性はあり、当面はスタンスをニュートラルに戻してもう一段の反発に備えようと思っています。岡田監督のように、一夜にしてどん底から名将に祀り上げられることだってあるわけですから。
さて明日土曜日はいよいよ優勝候補の一角であるオランダとの対戦です。引き分けられれば奇跡的と言われているほど実力に開きがありますから、はっきりいって失うものは何もない。日本代表チームは気負わず、かつあきらめずに思い切ってぶつかっていってほしいものです。
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